フランス語の勉強をしていて、単語や、動詞の活用、発音を調べたい。
でも、どこで調べればいいのかわからない…ってことありますよね。
私は翻訳者として仕事をしています。
翻訳で重要だと言われているのは、調べものをするときは必ず複数の確認を行うこと。
これは、『一つの単語の意味を調べる際に、仏和辞典で一番上に出てきた意味だけを確認する』ことを戒めるものではありません。
複数の辞書やツールで、二重三重に確認することが大切ということです。
一つのツールのみを使用し、他に裏を取らないという方法では、誤訳がより起こりやすくなります。
調べたい言葉の意味の本当の姿に近付いていくためには、時間や労力を惜しまずに、信頼できるツールを利用することが重要だと、自分の経験からも痛感しています。
この記事では、フランス語を使う際に行き当たる以下のポイントを調べるために、私が試行錯誤しながら行き着いたおすすめの調べ方・ツールをご紹介していきます。
- 単語の意味
- 動詞の活用
- 単語の発音
-
単語より大きい単位(成句表現等)の意味
単語の意味
仏和辞典(紙)
単語の調べ方と言えば、基本はやはり仏和辞典。
意味を日本語で端的に見せてもらえるので、分かりやすく、頭にすっと入ってきます。
ただし、一つの単語でも様々な意味を持っていることが往々にしてあるので、辞書を引いて出てきた最初の訳語だけでなく、最後の項目まできちんと目を通すことが大切です。
まずは辞書は紙のものをおすすめします。
辞書を引く段階で、知らず知らずのうちに前後の単語も目に入って来るので、同じ接頭語の言葉や派生語を複数比較することができるからです。
仏和辞典のおすすめについては、「翻訳家の私がオススメするフランス語参考書」をご覧ください。
仏和辞典(電子辞書)
調べる単語がピンポイントで決まっている場合や、出先に持ち歩いて意味を調べたい場合は、電子辞書の方が紙よりも便利ですね。
また、自分で綴りを入力して調べることになるので、紙の辞書をめくって閲覧するだけよりも、綴りを覚える練習になるかもしれません。
一般的には、紙の辞書より電子辞書の方が便利と認識されているような気がします。
しかし、ズボラな私としては、綴りを打たなくてもめくっているだけで単語にたどり着ける紙の辞書の方がラクできる感覚があります。
その上、他の単語も目に入ってきやすいので、やはり紙の辞書の方がお得だと思っています。
電子辞書ではカシオのCASIO Ex-wordが使いやすくてオススメです。
私はSDカードの追加コンテンツを入れて使用しています。
仏和辞典(ネット上)
ネット上の無料仏和辞書に関しては、残念ながら内容の豊富なものはまだ出てきていません。
あまりおすすめはできませんが、既存のサイトの中では、こちらのサイトが比較的マシだと思います。
管理人のケロンさんはWordReferenceをオススメしています。
詳しくは「英語⇔フランス語辞書ならWordReferenceがオススメ」をご覧ください。
仏仏辞典(紙/ネット上)
仏仏辞典は、国語辞典のフランス語版のようなもの。
中級以上の人が単語の意味をより深く理解するためには仏仏辞典をおすすめします。
購入するのはお金もかかるし・・・という方でも、仏仏辞典の大御所Larousse(ラルース)が太っ腹に無料でオンライン辞書を公開してくれていますので、活用しない手はないです。
スポンサーリンク
Wikipedia
辞書に載っていない新しい言葉や固有名詞は、Wikipediaのフランス語版で調べるとヒットすることがあります。
Wikipediaの良い点は、ページ左側の柱から日本語などの他の言語での説明ページに飛べるところ(もちろん、日本語でのページ自体が存在しない場合はアウトなのですが・・・)。
日本語での、訳語だけでない説明にまで一気にたどり着けるので、とても効率的です。
Google画像検索
辞書に載っていない新出単語だったり、辞書を調べた上でもっと理解を深めたかったりする場合、Googleで画像検索をしてみるのもおすすめです。
日本語での意味そのものが出てくるわけではありませんが、何を指している言葉なのか、イメージをつかむのにとても重宝します。